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嫌われる勇気を読んだ感想

嫌われる勇気を読んだ感想を書いていきたいと思います。ネタバレになると思いますので、まだ読んでいなくて内容を知りたくない方はご注意ください。
 
 
本の概要
嫌われる勇気とはアドラー心理学について述べられた本になります。哲学者でありアドラー心理学を学んでいる「哲人」と「青年」が対談する形式となっています。哲人が「世界は至ってシンプルであり、誰でも幸せになれる」と言うのに対して、青年が反論を繰り返しながらどんどんアドラー心理学について掘り下げられていきます。
 
 
感想
この本を読んでいく中でそんな考え方があったんだ!と思う場面が何度もありました。
私が今まで持っていた考え方の全て逆をつかれたような感覚でした
おそらく読まれた方で同じような感覚になる方は多いのではないのでしょうか。しかし確かにと思うことも多くどんどん引き込まれて行きました。
 
目的論
アドラー心理学の考え方の1つとして「目的論」というものがあります
例えば、店に行ったときに店員がコーヒーを青年の服にこぼしてしまい、その事にカッとなって怒ってしまいました。青年はコーヒーを服にこぼしてしまった(原因)ために、怒ったと言います。これを「原因論」と言います。
一方で、アドラーの考え方は、店員に対して怒るという目的を果たすために、コーヒーをこぼされたことを理由として使っているという考え方で、これを「目的論」と言います。
つまり怒りという感情はねつ造されたものであり、出し入れが簡単にできる道具であるということです。
アドラー原因論を否定しており、原因論が正しいとするならば、過去の出来事に未来が支配されて未来を変えることが出来ないということになってしまいます。一方で目的論の場合は、今起こっていることは、過去には全く関係が無いということになります。
 
課題の分離
課題の分離とは自分の課題であるのか、他者の課題であるのかをしっかりと理解することが大事であると述べています。
馬を川のそばまで連れて行くことが出来るが、水を飲ますことが出来ない
ということわざが課題の分離を上手く象徴していて、川のそばまで導くことは自分の課題ではありますが、水を飲むこと自体は馬が決める事なので、自分が飲ませることは出来ないということになります。
他の例でいうと、小学生に勉強をしなさい!と言うのは、勉強をするかどうかは子どもが決める事なので他者の課題の領域に土足で踏み込んでいくことになります。土足で踏み込むことによって子どもは勉強のやる気をなくす、、、というのがよくあることではないでしょうか。
その場合は、勉強をやる気になればいつでもフォローするし、その環境は整えてあげると言う精神で対応し、勉強するかどうかは子どもに決定させるということが大事になってきます。
課題の分離を上手く出来ていないと相手が嫌な気持ちになったりしてしまいます。
 
 
共同体感覚
人は共同体に貢献していると感じられれば、幸せになると言います。
人が幸せと感じる基準はここが一番大きいと言われています。
貢献感を得るためには、考え方ひとつで変わります。例えばモノを1つ買っただけでもそのモノのメーカーにお金が入り、物流会社にもお金が入りと、生活する上で必ず自分は誰かの役に立っています。誰かの役に立っていると感じると自分はこの世に所属しているんだという気持ちが芽生え、幸福度が上がります。
 
 
私が印象に残った嫌われる勇気の一部を抜粋して、紹介しました。
この本を読むのは二回目ですが、まだまだ理解できていないと感じる部分は多かったです。何度か読み返してブログに書いたりアウトプットすることによって理解を深め、人間関係を良好なものにしていきたいと思います!